フォルモサの環境災害に関するカトリック司祭ダン・フー・ナムのスピーチ

フォルモサの環境災害に関するカトリック司祭ダン・フー・ナムのスピーチ

ダン・フー・ナム

台北の記者会見に参加できないため、ベトナム被災地のカトリック司祭であるダン・フー・ナム牧師のスピーチが、事前録音された。

2016年8月10日

皆さん。

私はゲアン省クインルウ郡アンホア村、ヴィン教区フーイエン小教区の司祭、ダン・フー・ナムです。

中央部の省の住民は主な収入源として海に頼っていて、環境災害が発生して以来、苦難に直面しています。彼らの生活は深刻な影響を受けています。海が汚染されて大量の魚が死に、漁民たちは岸から離れることができません。魚の捕獲が可能だった漁民たちは、それを売ることができません。その結果、漁具への投資に銀行からローンを借りていた人たちは、破産する危険性が高くなっています

仕事を得るために多くの住民が家を離れるので、子供たちは学校へ行けない危険性に直面しています。さらに深刻な懸念として、たくさんの人たちが有毒な環境で働くことにより死亡しています。汚染された魚や海老を食べて死ぬ住民もいますし、前に述べた苦難のために医療支援が受けられない中毒者もいます。皮膚潰瘍などの奇妙な病気になる地元住民も出始めています。

災害に対する責任を認めながらも、フォルモサは魚の死骸を埋めて隠し、有害廃棄物を環境下へ排出し続けています。

ベトナム政府が国民を欺くと共に、フォルモサはこの件に関して責任を負って解決することに無関心です。環境災害の結果が公表された記者会見の中でも、フォルモサは事前の収録ビデオによる対応だけでした。広報部長のチュウ・チュン・ファンは、「魚と海老、もしくは最新鋭の製鉄所の建設」のどちらかを住民は選択する必要があるという声明を出しました。フォルモサ・ハティン・スチールのトラン・グエン・タン会長はベトナム人を軽蔑し、いかなる状況であろうと操業を続けると述べました。

災害による死亡者への保証や見舞はありません。廃棄物調査に関わる関係当局に記者が近づくことを制限する命令も、フォルモサは出しました。

環境災害に対するフォルモサの姿勢だけでなく、ベトナム政府の災害への対処法における透明性の欠如にも、私たちは懸念を抱いています。私たち聖職者は、要求を声に出して抗議し続けます。

私たちの望みは、以下の通りです。

  • フォルモサは、被災住民に十分な補償を与えなければならない。
  • フォルモサは、ベトナムの水質回復に従事しなければならない。
  • フォルモサは、ベトナム国内における操業をすべて中断しなければならない。
  • フォルモサと、ベトナムの環境災害に共同で責任を負う個人とグループの起訴。

環境機関、組合、自由主義世界の政府、そして国際社会に対しては、ベトナム人が安全な環境の中で生活できるように提唱してもらうことを、私は要求します。

ありがとうございました。

(原文)http://viettan.org/Speech-by-Catholic-Priest-Dang-Huu.html