ベトナム人のフォトジャーナリスト、Mihn Man Dang Nguyen氏の釈放を求める

2016年11月4日

「恣意的拘禁に関する国連調査委員会」は、ベトナム政府が隠蔽している事件や問題を公表したことにより、現在、禁固刑に処せられているベトナム人のフォトジャーナリスト、Mihn Man Dang Nguyen氏の釈放を要求している。国連調査委員会の声明は、「メディア正当防衛イニシアティブ」、ザグレブ大学の「自由表現に関する法クリニック」に参加している学生達、代理人であるスミタ・シャー氏によって提出された請願に呼応したものである。

ベトナムのラジオ局であるチャン・トロイ・モイ・ラジオ(Radio New Horizon)を中心に活動していたミン・マン(Minh Man)氏は、国内での批判的な報道を抑圧してきた「ベトナム刑法」の過度な言動規定に従って8年間の禁固刑を言い渡された。彼女は、これまでの活動を通して、ベトナム国営メディアが報道していない出来事を報道し、インターネット上に写真を公開することでベトナム国内外にニュース・ソースを提供してきた。

「恣意的拘禁に関する国連調査委員会」は、「権利を平和的に行使しただけで拘留された」として、フォトジャーナリストを直ちに解放するようベトナム政府に勧告した。さらに調査委員会は、ミン・マン(Minh Man)氏を有罪としたベトナムの法律を「漠然としており不正確である」と批判し、国際法で保護されている、発言、表現の自由の権利を行使した人々を罰するための法律であると指摘した。MLDIの法務官であるJonathan McCully氏は、「この声明は、ミン・マン(Minh Man)氏が大切なジャーナリズム活動を行う上で、権利の必要性を擁護するものである」と語った。彼女は独立したフォトジャーナリストとして、政府から抑制されている市民社会活動に対して、ベトナム人に目を向けさせる活動を行ってきた。彼女の場合、政府はこの活動を抑制するために拘留しており、未だに拘束されている多くの貴重な発言者の一人となっている。国連調査委員会は、この勾留は人権侵害であると明確に表明し、ベトナム政府は、ミン・マン(Minh Man)氏を直ちに開放する必要に迫られている。

ザグレブ大学の「自由表現に関する法クリニック」が、1年間にわたって、留置された2名のジャーナリストに代わって事件を調査し申請書を起草する中で、国連調査委員会への申立てが行われた。このクリニックの所長であった、代理人であるスミタ・シャー氏は、ミン・マン(Minh Man)氏の事件に関する調査委員会の声明を嬉しく思う」と、国連調査委員会声明を歓迎した。学生達は、彼女の境遇に強く同情し、彼女のために正義を勝ち取ることに力を尽くした。彼女の解放を要求する声明が出された今、簡単に言えば、ベトナム政府は、それに従う必要性に迫られている。この声明は、重大な人権侵害と戦ってきた法クリニックの学生達の価値の証しである。

2011年7月31日、ミン・マン(Minh Man)氏は令状がないまま逮捕され、2日間、隔離された部屋に閉じ込められ、法的代理人不在のまま、毎日複数の人間から質問された。18カ月間の裁判前の拘禁後、ミン・マン(Minh Man)氏と13人の共同被告は、わずか2日半の裁判の後で有罪判決を受けた。ミン・マン(Minh Man)氏は、裁判が行われる朝まで法的代理人があてがわれず、規則違反だらけの中で裁判そのものも行われた。ミン・マン(Minh Man)氏は裁判官への弁明に5分しか時間を与えられず、質問には「はい」または「いいえ」の回答のみが許可された。彼女は自分の証人を召喚したり調査したりすることも許されなかった。2013年1月9日、ミン・マン(Minh Man)氏は懲役8年、その後5年の自宅監禁が言い渡された。長期間の刑務所刑とそれに続く自宅監禁に加えて、拘留中のミン・マン(Minh Man)への、不公正かつ差別的な待遇が助長されている。この彼女の事件に関して「恣意的拘禁に関する国連調査委員会声明」を参照することができる。