ベトナム – 人権活動家グエン・ヴァン・ダイ、激しい暴力を受けた1週間後に逮捕

ベトナム – 人権活動家グエン・ヴァン・ダイ、激しい暴力を受けた1週間後に逮捕

Front Line Defenders

2015年12月22日

2015年12月16日、グエン・ヴァン・ダイ氏が国家反逆罪によりハノイで逮捕された。

逮捕劇は、この人権の守護者がハノイで人権保護活動家のためのトレーニングフォーラムを開催した後、マスクを被った正体不明の男たちによってひどく殴打された事件の1週間後に起きた。

グエン・ヴァン・ダイは「ベトナム人権委員会」の共同設立者であり、民主活動家である。政府に批判的な人々や宗教的少数派に法的なサポートを行い、過去に司法の場において嫌がらせを受けた経験もある。

2015年12月16日、グエン・ヴァン・ダイは「ベトナム社会主義共和国に対してプロパガンダを実行し」、ベトナム刑法88条に違反したということで警察に逮捕された。家宅捜索が行われ、何点かの物品が押収された。その内容はノートPC2台、デスクトップPC1台、USBスティック数個、カメラ1台、小型ビデオカメラ1台、人権に関する書籍、グエン・ヴァン・ダイがベトナムの良心の囚人の家族を支援するための資金が入った封筒4つ、そして預金通帳である。彼は一時的に、ハノイの「B14 Prison」に4か月間投獄される。現在取り調べが行われており、もし有罪となれば20年以下の獄中生活となる可能性がある。

グエン・ヴァン・ダイがベトナム当局に拘束されるのはこれが初めてではない。2007年には国家に対するプロパガンダの罪で逮捕され、4年間刑務所で過ごした。そしてその後さらに4年間、自宅軟禁されたのだ。2015年3月に自宅軟禁が正式に終了したにも関わらず、この人権活動家は警察の監視下にあった。

ベトナムにおける人権活動家の状況はここ数か月、ますます緊迫したものとなっている。というのもベトナム政府が、2016年1月の与党共産党の全国代表大会を前にして取り締まりを強化しているからだ。ここ数か月、人権活動家やブロガーに対する身体的暴行が繰り返して見られるが、実行者は警察官や、政府の批判勢力や社会活動家に対抗する正体不明の人々である。

以前良心の囚人となっていたドゥ・ティ・ミン・ハンやチュオン・ミン・ドゥック、トラン・ミン・ニャット、チュ・マン・ソン、トラン・ドゥック・タック、人権派弁護士のグエン・ヴァン・ダイやトラン・トゥー・ナム、レ・ヴァン・ルアン、ブロガーのチュオン・ヴァン・ズンやトラン・ティ・ガ、チュオン・ミン・フオン、グエン・チュオン・チュイなどがベトナム治安部隊の激しい迫害の犠牲者となっており、野党の結成などの動きを封じようと躍起になっている。

Front Line Defendersはグエン・ヴァン・ダイの逮捕を深く憂慮し、人権活動家への最近の攻撃を強く非難する。そのような行為は、ベトナムにおける彼らの平和活動に直接結びついていると考えている。