ベトナムの活動家たちが指導者に中国の習主席のベトナム訪問を中止するよう要求

ベトナムの活動家たちが指導者に中国の習主席のベトナム訪問を中止するよう要求

VOA

2015年10月20日

100人以上のベトナム活動家が政府当局に対し、中国の習近平主席のベトナムへの訪問計画を撤回するよう要求する公開状を送った。

彼らは、この動きについて「ベトナム国民に圧力をかけて、見下す隣国に、反対の立場を示すための外交上の当然の対応だ」と主張している。

公開状に署名した一人である社会活動家のLa Viet Dungは、中国の南シナ海の埋め立て計画に関する侵略的な態度が、公開状への署名のきっかけとなったと語る。

「中国は常にスプラトリー諸島とパラセル諸島が自分たちの物だと主張しています」と話す。 「中国は埋め立てを行い、人工島を造成し、係争水域においてベトナム漁船に対して攻撃を行った。 その背景を考慮すると、ベトナムは習主席の訪問を招待すべきではないのです」。

ベトナムと中国の両政府は、習主席の訪問について正確な日程を発表していないが、習主席がベトナム指導者からの招待を受け入れていることは確かだ。

一方でソーシャルネットワーク上において、多くのユーザーたちが自分たちのプロフィール画像を変更し、習主席の写真に「来るな!あなたはベトナムで歓迎されていない」という文字を入れた画像にしている。  

反中集会に長年参加している反体制派のブロガー、Le Anh Hungは、ベトナム政府が今回の招待を撤回する望みは低いと見ている。

「ベトナム政府は、ベトナムが中国の属国になるかもしれないという国民の懸念の声に耳を貸すべきです。」と話す。 「今回の公開状は、当局に対して、私たちそして国民が、とりわけ中国が南シナ海における拡大路線の意図を明確に示してからは、今まで以上に自分たちの国の状況に関心を持っていることを表しています。 我々の声は、中国に多大な依存をしているベトナム政府への警告なのです」。

反応はない

ベトナム政府は、この公開状に対して返答をしていない。公開状では、中国の南シナ海での行動について同様の懸念を抱く米国、インド、日本といった国々との連携を強化することもベトナム政府に要求している。

この公開状ではベトナムの指導者たちに、「中国を国際裁判所に提訴した」フィリピンの例にならうよう求めている。

ベトナムと中国の関係がここ数十年で最低となった昨年、ベトナム共産党の重要な党員によって同様の要求がなされている。

中国政府が事実上すべての南シナ海に対しての主張を強めている中、ベトナム国内における反中感情は、依然として高いままだ。

火曜日に行われた5年間の国家目標を述べるベトナム議会での重要なスピーチにおいて、グエン・タン・ズン首相は、南シナ海での緊張の高まりはベトナムの社会的・経済的発展において「ネガティブな影響」を与えると述べた。 しかし、首相は中国を名指しするには至らなかった。

そして首相は国家主権を守り、ベトナム海域の最先端の島々で暮らす人々の生活を向上させ、平和と安定性を維持することを誓った。

この記事はVOAベトナムサービスの協力により執筆されました。