ベトナム政府の農地不当押収に抗議した女性が殴打され不当拘留

ベトナム:土地権利擁護家、カン・チ・テウの逮捕

フロントライン・ディフェンダーズ

2016年6月16日

2016年6月10日、カン・チ・テウはホアビン省で逮捕、「公の秩序を乱した」罪で起訴された。彼女は現在、ホアロー拘置センターに拘留されている。

カン・チ・テウは土地権利擁護家であり、彼女の家族農場が2007年に没収されて以来、ハノイと周辺の省における土地押収に対する反対運動と立証を続けている。ベトナムの土地押収への適切な補償を求めた結果、彼女は殴打、拘置されている。カン・チ・テウは2007年以来、人々の土地を守る支援をして政府が不当な価格で土地を没収していることを浮き彫りにしている。ベトナムの土地すべては厳密に言うと国家が所有しているので、国民はその土地を利用する権利しか持たない。このため、何千もの人々はわずかな補償を手にするだけで、長年にわたって耕作してきた土地を奪われている。

2016年6月10日の未明、ベトナム北部ホアビン省にある彼女の家に数十人の警官が到着した。彼らは家宅捜索して彼女の携帯電話を没収し、ハノイのドンダー地区で起こった騒乱に関与し「公の秩序を乱した」容疑で、彼女をベトナム刑法第245条により拘束した。カン・チ・テウの息子たち、チン・バー・ツーとチン・バー・フォンも母親の解放を要求したことで、2016年6月13日に短期間、拘束された。

警察は取り調べのために彼女を最長4か月間にわたって拘留でき、もし有罪になれば最長7年の懲役が科せられる。彼女の嫌疑は報道によれば、民主化要求グループ創設10周年を記念した2016年4月8日の平和デモを組織し、そして拘留中の人権派弁護士グエン・ヴァン・ダイの解放を要求したことである。彼は「国家に反するプロパガンダ活動を指揮した」容疑で拘束され、逮捕後は隔離されている。

2016年1月、地方政府が家族農場を差し押さえようとしたことへの抗議により、この人権擁護家は短期間、ハノイで拘束された。彼女は2014年4月の逮捕後、2015年7月に出所していた。彼女とその夫であるチン・バー・ツー氏は15か月間、拘留された。彼女はハノイのハドン地区での土地強奪についてカメラを使って記録し、こん棒や警棒で抗議者たちを攻撃していた警察を撮影中に逮捕された。逮捕時には警察に殴打され、「勤務中の政府職員に抵抗した」罪に問われた。2015年7月の出所後、カン・チ・テウは地方政府により没収されている土地の返還を求めて平和デモに関与を続けた。